リチウム・ポリマーバッテリ

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僕がラジコンをはじめた当初から気になっていたバッテリがリチウムポリマーバッテリーでした。身近なところでは携帯電話やシェーバー、カメラ等、最近の充電式機器にはほとんどと言っていいほどリチウムイオン電池が使われています。(リチウムポリマーとリチウムイオンはポリマー状かイオン状かの違いだけで特性としてはほぼ同じだそうです)従来のニッケル水素と比較すればエネルギー効率が格段によく、最大の欠点であるメモリー効果がほとんど無い、とーっても優れた電池なのです。さてその電池の最大の欠点は価格と取り扱いの難しさ。価格は最近になってこなれてきましたが取り扱いに関して、特に自分で充電しなければならないラジコン用のリチウムポリマーバッテリに関しては注意が必要です。
リポの発火実験
リポの発火動画
リポのエネルギー(BAYSUNのリチウムイオン電池の基礎から引用)
例えば、ノートパソコンに標準的に3本から9本組み合わされて使われている18650サイズの円筒型リチウムイオン電池(平均電圧3.7V、容量2.2Ah)の内の1本が何らかの要因により、内部で短絡が発生し、内部に蓄積されていたエネルギーがすべて熱になったと仮定すると、8.14Wh=29.3kJとなります。約40gのセルがすべて鉄(比熱=0.435)でできていたとして、全エネルギーが鉄に吸収されるとすると、鉄の温度は1627℃になる計算になります。鉄の融点は1535℃ですから、セルは溶解してしまうことになります。もちろん、このような事態が発生する前に、セルの防爆弁が作動したりすることにより、内部のエネルギーがセル外に放出されることになりますが、しかし、リチウムイオン電池が内部に保有しているエネルギーが如何に大きなものであるかを認識していただけるでしょう。さらに、上述の計算は電気エネルギーのみの計算ですが、実際には内部にある電解液が燃焼する際の放出エネルギーや、リチウムイオンが金属リチウムになり、それが酸素と結合する際に急激に放出される大きなエネルギーがあります。リチウムイオン電池が内部に膨大なエネルギーを含んでおり、仮にこれが事故で短時間に放出されると大きな事故につながることが理解いただけるでしょう。
というわけで取り扱い方法を一歩間違えるととっても危険(あんまり危険を強調するのもアレですが)なリチウムバッテリですが、本日よりリポユーザの仲間入りをさせていただくことになりました!(わー、ぱちぱちぱちー)バッテリはエンルートさんから出ているenLipo1300A2を、充電器は同じくエンルートさんのen-CRG4-2を購入。細心の注意払って使っていきたいと思います!先輩方、よろしくお願いします!

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このページは、srayが2005年12月22日 19:57に書いたブログ記事です。

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